公開日:2013年03月26日
介護保険は高齢者の介護を国民みんなで支える仕組みです
介護保険制度は、皆さんがお住まいの楢葉町が保険者となって運営しています。被保険者は65歳以上の方(第1号被保険者)と、40歳以上65歳未満の方は(第2号被保険者)で、被保険者は保険料をご負担いただき、介護が必要と認定されたときには、利用料(所得に応じ、1割~3割)を支払って介護サービスを利用する仕組みになっています。
被保険者の方
保険料を保険者(楢葉町もしくは医療保険者)へ納めます。
介護が必要になったとき、要介護認定の申請をします。
サービスを利用して、利用料(所得に応じ、費用の1割~3割)を支払います。
第1号被保険者:市町村に住所がある65歳以上の方です。
第2号被保険者:市町村に住所がある65歳未満の医療保険加入者です。
保険者(楢葉町)
介護保険制度を運営します。
要介護認定を行います。
介護報酬(費用の9割、8割、7割)をサービス事業者へ支払います。
サービス事業者(指定を受けた社会福祉法人、医療法人、民間企業)
居宅、施設での介護サービスを提供します。
介護保険ができた背景
本格的な高齢社会を迎えている我が国では、介護を必要とする寝たきりの高齢者や認知症を煩った高齢者が急速に増えています。一方で、医療技術の進歩により介護が長期化、重度化するとともに、介護に要する費用も著しく増加しています。また、少子化による核家族化が進んでいるため、家族だけで介護することが極めて困難な状況になっており、「老老介護」や介護疲れによる家庭崩壊など様々な社会問題を引き起こしています。
このような状況の中で、介護が必要な高齢者を社会全体で支える仕組みをつくり、家族の負担を軽減し、安心して暮らせる社会をつくるため、平成12年4月にスタートしたのが「介護保険制度」です。
介護保険制度の特徴
いままでの高齢者のためのサービスは、福祉サービスと医療サービスがそれぞれ別の制度になっており、手続きが面倒で利用者負担も公平でないなどの問題もありましたが、介護保険制度が開始されたことにより、福祉サービスと医療サービスを1つの仕組みの中で、数多くの事業者から総合的に、効率的に受けられるようになりました。
また、従来の福祉サービスは「措置」といって、行政側がサービスの内容を決定する仕組みになっており、利用者本人や家族が、受けたいサービスを選ぶことはできませんでしたが、介護保険制度は、利用者が自分に合ったサービスを自ら選択し、事業者と「契約」してサービスを利用する制度となっています。
介護保険の財政
介護保険事業は、被保険者の方に納めていただく保険料と国・都道府県・市町村が負担する公費を財源として、楢葉町が保険者となって運営します。
財源の構成は、保険料が50%、公費が50%です。保険料は第1号被保険者が22%、第2号被保険者が28%を負担しています。
被保険者の皆さんからいただく大切な保険料を含む、財源で利用者負担10%(20%、30%)を除いた介護ザービスに係る費用総額の90%(80%、70%)が賄われています。