メニューを飛ばして本文へ

楢葉町

緊急・災害情報

組織別に探す

太陽光発電と環境保全に関するメッセージ

公開日:2022年09月26日

 近年、町内の住宅地や農地に再生可能エネルギー施設(太陽光発電設備等)が増加し、景観との調和などに関して、住民の皆さんから懸念の声が高まっています。そこで、町は検討会を設置し、再生可能エネルギーの推進と地域との共生について探った結果、町民すべての方にメッセージを送ることになりました。

 再生可能エネルギーと調和、共存していくためには、町(行政)だけでなく、事業者や住民の皆さんすべてのご理解とご協力が必要です。このメッセージが、すべての皆さんに改めて考えていただく契機となり、町の美しい自然がいつまでも保たれて再生可能エネルギーが推進されることを願います。

関連項目

再生可能エネルギーの発電設備と環境保全に関する検討会委員名簿(PDF)

 

再生可能エネルギーの発電設備と環境保全に関する検討会からのメッセージ

令和4年9月

 近年、町内の住宅地や農地に再生可能エネルギー施設(太陽光発電設備等)が増加し、その維持管理や景観との調和に関して、住民の皆さんから懸念の声が高まっています。そこで、町は、さまざまな立場の方で構成する検討会を設置し、再生可能エネルギーの推進と地域との共生について探りました。 再生可能エネルギーや親しんできた風景、地域の結びつきなど、そのいずれもが大切であることは言うまでもなく、事業者・地権者・近隣住民の皆様、それぞれの立場を考慮する必要もあり、検討会では非常に難しい議論となりました。

 地球は、温暖化が引き起こす深刻な異常気象や生態系の破壊などにより、今まさに危機的な状況に立っています。私たちは、ただちに地球の温暖化を食い止めるための行動をとらなければなりません。地球温暖化は、石油や石炭など化石燃料由来の二酸化炭素が最大の原因とされています。化石燃料からの脱却のため、いち早く再生可能エネルギーへ移行しなければならず、加えて、今後においても、安定した社会生活を享受し続けるためには、資源の枯渇や世界情勢等の変化に左右されない持続可能なエネルギー、すなわち再生可能エネルギーを地産地消する仕組みを構築していくことも喫緊の課題です。

  楢葉町は、ゼロカーボンシティ宣言を行っている町です。そこで目指した「地域と共存できる再生可能エネルギーの推進」を実現するためには、行政、町民、地権者、事業者がそれぞれに責任を持つことが大切です。次代に受け継ぎたい町の原風景や地域の結びつきを守ると同時に、事業者や地権者の権利を損なわない結論を導くことは非常に困難でありましたが、検討の過程において3つのキーワードが浮き彫りとなりました。本検討会は、関係者の皆様に次のとおりメッセージを送ります。

メッセージ【最終版】編集.jpg

楢葉町へ

  • 再生可能エネルギーの普及に関連しトラブル等が発生しないよう、「楢葉町太陽光発電設備の適正な設置に関するガイドライン」(以下、「ガイドライン」という。)を改正し、それぞれの立場の方の責務を明確にすべきです。
  • ガイドラインが遵守されているか日頃から目を配り、それぞれの責任が十分に果たされない場合には、条例制定により規制力を強化することが必要です。
  • 住民の皆さんに再生可能エネルギーの重要性や必要性を正しく理解していただけるよう、直接説明したり、脱炭素やエネルギーに関するイベントを開催したりするなど、より積極的な取組が必要です。

太陽光発電などに土地を貸す地権者の方へ

  • 地球の温暖化により気候変動が進む中、世界中の人々が協力してエネルギーをクリーンなものに変えていかなければならず、所有する土地を再生可能エネルギー発電のために貸すことは決して悪いことではありません。
  • ただし、近隣の住民の皆さんの中には慣れ親しんだ風景が変化してしまうことなどを懸念される方もいらっしゃいます。ご自分の土地であっても、長年培ってきたかけがえのないコミュニティを維持するためには、地権者自らが近隣の方に発電設備の設置計画についてお話しすることが大切です。 「事業者まかせ」は良い結果を生みません。ご自分の土地であるからこそ、地権者は、責任をもって計画が具体化する前に近隣の方へお伝えください。  

近隣の住民の皆様へ

  • いまや地球温暖化による影響は、地球全体で再生可能エネルギーの推進に取り組まなければ私たちの日常が脅かされるまでに迫っています。こうした近年の世界的な環境に対する考え方の変化に、関心を持っていただくようお願いします。
  • 太陽光発電に土地を貸す地権者の方の中には、高齢により除草など土地の適切な管理が困難となり、近隣の方に迷惑をかけないよう、やむを得ず太陽光発電所にする方もいます。地域の皆さんの関係がこれまでどおり維持されるよう、お互いの立場を思いやっていただくことが大切です。
  • ガイドラインは、事業者に対して、景観や生活環境への配慮を求めています。近隣の方は、それらへの配慮を具体的に要望し、事業者が実施するようよく話し合ってください。

事業者の方へ

  • 再生可能エネルギーの普及は重要ではありますが、近隣の方にとっては迷惑施設になり得る可能性があることも事実です。事業期間が長期に及ぶことや、今後ますます重要性を増すものであるからこそ、地域の中で理解され、信頼されて事業を営まなければなりません。
  • 検討会では、特に以下の事項について意見が出ました。町のガイドラインに適切に対応し、地域の信頼を得て再生可能エネルギーを推進してください。

近隣世帯や行政区への説明は、丁寧に実施してください。

◎地権者自らが近隣の方に説明することが望ましいですが、少なくとも事業者は、近隣の方の意見を          地権者に伝えてください。

◎設置した後は、事業終了まで責任をもって適正な維持管理等を徹底してください。また、事業完了後の動向についても地権者とよく相談するようにお願いします。

◎地域とコミュニケーションをとり、地域と連携した取組を実施し、良好な関係を築きあげてください。

このページに関するお問い合わせ先

くらし安全対策課

〒979-0696 福島県双葉郡楢葉町大字北田字鐘突堂5-6
電話:0240-23-6109

お問い合わせ