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楢葉町東日本大震災から10年を迎えての町長挨拶

公開日:2021年03月11日

 本日、東日本大震災の発災から十年を迎え、謹んで哀悼の意を表します。

 かけがえのない多くの命が失われ、未曽有の被害をもたらした東日本大震災から、十年の歳月が流れました。

 東日本を襲った巨大地震とそれに伴う津波により、13名の尊い命が奪われ、この震災を起因とした避難生活により、140名もの方々が帰らぬ人となり、その多くの方が再び故郷の地を踏むことが叶わず亡くなられました。

 最愛のご家族やご親族を失われたご遺族の悲しみを思いますと、今なお哀惜の念に堪えません。ここに改めて衷心より哀悼の誠を捧げるとともに、今なお、行方の分からない方のご家族をはじめ被災されたすべての方に、心からお悔やみ、お見舞いを申し上げます。

 私たちは、地震や津波の被害もそのままに、震災の翌朝、全町避難いたしました。前日の暗い空とは一転、よく晴れた明るい朝でした。皮肉なほど明るい陽射しの中で、変わり果てた光景を呆然と見つめたものです。

 あまりにも突然、私たちはそれまでの日常を奪われました。以来、醒めない夢の中にいるように、不安で自由のない生活が長く続くことになりました 。

 あの日から十年、町民の皆様一人一人が自らの生活を再建するために、様々な困難を乗り越え、町といたしましても、故郷を復興・再生させ、再び笑顔のあふれる町にしていくことこそが、亡くなられた方に対する最善の供養と信じ、日々努めてまいりました。

 これまでの試練から得た教訓を決して忘れることなく、より安心・安全な環境を整え、町民の皆様に「楢葉に戻ってよかった」と言っていただけるような町をつくっていくことが、私たちの使命であり、犠牲者の御霊に報いる道であると信じております。

 そして、十年先、二十年先に明るい未来が描けるよう、将来にわたり活力あるまちづくりを進めるとともに、大きな犠牲の下に得られた教訓をしっかりと胸に刻み続け、防災対策を不断に見直し、今後起こり得る、様々な災害から、町民の生命や財産を守り抜くことをここに固くお誓いいたします。

令和3年3月11日

楢葉町長 松本 幸英

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